知財で日本を元気に
日本企業は、第2次世界大戦後から1980年代まで、世界でも類を見ない高い経済成長を遂げ、奇跡の復興を実現しました。この原動力は、勤勉な国民の努力と、その結果生み出された技術やノウハウなどの「知財・無形資産」でした。
しかし、その後、多くの日本企業はこれら「知財・無形資産」を戦略的に経営資源として活用することができず、「失われた30年」と言われる長期の経済低迷に陥ってしまいました。
その一方、米国や欧州の先進企業はもちろん、中国や韓国、台湾などの新興企業でも、「知財・無形資産」をフル活用した新しいビジネスモデルや画期的な製品を生み出し、めざましい発展を遂げました。
そして現在は、脱炭素社会の実現に向けたグローバルな経済環境の変革や、国際政治に基づく紛争の勃発や原料の高騰が進む中で、生成AIによるDXを中心とした新たな技術革新の潮流が押し寄せており、日本企業にとって「知財・無形資産」を投資・活用した経営を実践していくことが喫緊の課題となっています。
そこで、私たちは、「知財・無形資産」の力で、日本の企業や大学がイノベーションを創発し、持続的な成長を実現し続けることで、「知財で日本を元気に」にするビジョンを実現していくために、当協会を設立しました。
つきましては、このビジョンを、多くの方々とご一緒に実現して参りたく存じますので、ご協力賜れますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 知財・無形資産ガバナンス協会 理事長 菊地 修
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