第2回 生成AI実践研修(上流編)を開催しました

第2回 生成AI実践研修(上流編)を開催しました

2026/2/6に、「第2回 生成AI実践研修(上流編)」を開催いたしました。

2025/9/2に開催した第1回分と合わせ、以下開催報告をまとめます。

(第1回)生成AI実践研修(導入編):生成AI活用の現状と知財実務の変革

(2025/9/2開催) 第1回研修は「導入編」として位置づけ、生成AIが知財実務や戦略策定において現在どのように活用されているか、その実例と現状、そして将来の展望を整理することに重点を置きました。

  1. 価値創造プロセスの策定と戦略的深耕 NTTドコモビジネスの松岡和氏より、IPL(IPランドスケープ)や市場調査、企図する因果パスの策定、ROIC(投下資本利益率)評価など、知財ガバナンス戦略における具体的な深耕事例が紹介されました。単なるツール活用を超え、経営指標にどう繋げるかという視点が示されました。
  2. 定型業務の革新と実務レベルの移行 島津製作所の阿久津好二氏からは、FTO調査(自由実施確保調査)、公知例調査、翻訳、情報セキュリティといった現場レベルでの変革手法が解説されました。「これまでの知財業務(定型業務)は、その大部分が生成AIに移行可能である」という実務上の大きな転換点が提示されました。
  3. 推論モデルによる高付加価値化 よろずコンサルティングの萬秀憲氏により、戦略的な出願やパラメータ特許の無効化、特許価値評価、成長戦略の提案など、推論モデルを活用していかに知財業務を高付加価値化するかという、一歩進んだ活用術が提示されました。

(第2回)生成AI実践研修(上流編):「分析→戦略→実装」の一気通貫実践

(2026/2/6開催)

第2回は「上流編」と題し、生成AIを用いて分析から戦略立案、実装までをシームレスに進める実務力の習得を目指しました。

  1. プロフェッショナルによる多角的な視点 午前のセッションでは、コンサルティングと事業会社、両面の視点から知財戦略の型を学びました。
  • 戦略設計の流儀 瑛彩知的財産事務所の竹本理事(元ボストン コンサルティング グループ)とDeloitteの杉山氏が、コンサルティングファームにおける分析・戦略設計の流れと考え方を伝授しました。
  • 価値創造の実践 オムロンの加藤氏、大成建設の長谷部氏より、事業会社における価値創造の実践事例が共有されました。
  • ツールの習得 弁理士法人IPXの押谷理事により、生成AIツールの具体的な活用ノウハウとコツがデモンストレーションを交えて紹介されました。
  1. グループ単位の実践ワークショップ 午後は参加者がノートPCを持参し、グループ単位で「分析」と「戦略立案・落とし込み」の2セット(各2時間)の実践研修を行いました。
  • 分析フェーズ 外部・内部情報を用いた環境分析を生成AIで半自動化し、現状の課題を特定しました。
  • 戦略・実装フェーズ 価値創造と整合する事業・知財戦略を策定し、具体的な知財活動への落とし込みをAIを用いて作業しました。
  • 議論と講評 作業結果についてグループ内で議論した後、代表者が発表し、講師陣による直接の講評を受けることで、プロンプト設計や運用ルール、ガバナンスに基づくオペレーションの整備について学びました。
竹本理事による研修の説明
竹本理事による研修の説明

本研修について

本研修を通じて目指すのは、単なるツールの習得ではありません。生成AIを業務プロセスに組み込み、自律運用することで、「効率と品質を両立しながら、戦略業務へ人財をシフトさせること」です。

会員の皆様が本研修で得た知見を自社に持ち帰り、知財の専門性にAIの力を掛け合わせることで、企業の持続的な成長を牽引するリーダーとして活躍されることを期待しております。